小説指南書にも色々あるが、本書はとにかく実践的。変に「そもそも」にこだわらず、新人賞を取ってデビューするためのノウハウを、惜しげもなく明かしてくれます。
たとえば「書く枚数に応じて内容を決める」とある。「短編なら最大でも一週間の出来事を書く」「中編なら一週間から一カ月の出来事」「長編は一カ月から一年」と。「そうでなければまず成功しない」と書かれています。
この「成功しない」という言い方に、本書の真骨頂が表れています。いやつまり「それ以外は書けない」ではない。「新人賞で入選したいなら、そうしろ」ということなのです。
万事この調子で、「視点はこうすべき」「出し惜しみはするな」「主要登場人物は○人までに」などと、「作家デビューするには」という視点で、とにかく実践的なテクニックが書かれています。
エンターテインメント小説やミステリーを書きたいなら必読の書と言えます。絶版のため、新品入手はまず不可能です。
家には喫煙者・ペットはいないため清潔です。
内容は以下です。
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プロの小説家になる 作家養成塾
若桜木虔
KKベストセラーズ
初版第一刷
ソフトカバー単行本