自宅保管の品です。大変美品ですが、古いもので画像にもありますように、表紙や帯など経年変化はございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。
人間黒沢の素顔と名作誕生の思い出語り。この一冊を書くことは、黒沢監督との約束だった―。半世紀にわたる師弟の、心の交流。
内容(「MARC」データベースより)
「よかったら俺の家にずーっと居ろよ」 「七人の侍」の頃、居候までしていた素晴らしき日々…。「監督は俺だあ」「夜中にカッコーが鳴く」「釣り師クロサワ」ほか、人間黒沢の素顔と名作誕生の思い出を綴る。
「俺がOKと言ったら、それがOKなんだよ」―、ハンチング帽に黒いサングラス、世界に冠たる名監督の傍らで見つめ続けたその素顔。最も可愛がられた俳優が、半世紀にわたる心の交流を綴る。盛り場で大立ち回りを演じた三船敏郎、常に松葉杖をつき、謎の水筒をぶら下げていた左卜全、他に志村喬、千秋実、木村功など、黒沢映画を支えた名優たちとのエピソードを交えた、珠玉の回想録。
目次
クロサワさーん
出会い
悪魔のように細心に。
黒沢ファミリー
志村のおじちゃん
三船と四船
個性爺さんと本物婆さん
不老長寿の薬
喧嘩も才能のうち
大男小男〔ほか〕
レビューより
良い本です。土屋嘉男さんの人柄の良さが感じられる、読後感が実にすがすがしい作品です。黒澤明の長所や短所に対しての土屋嘉男さんの感じたことが率直に描かれていて微笑ましい。黒澤明のことが分かった以上に、土屋嘉男さんのことを知ることができてうれしくなりました。土屋嘉男さんは今まで見た東宝作品にはほぼ出演していましたが、その人となりは全く知らなかったので、この本を読んでこんなに素晴らしい人だったのかという思いです。もはや、映画の中の土屋嘉男さんしか見ることはできませんが、映画の中に永遠に生きられるのですから、幸せ者ということができるでしょう。