【69年物】バローロ 1955年 ヴィッラドリア【720ml】



【 「幻」の1本 】

1963年にイタリアワインの格付けを規定するDOC法(原産地呼称管理法)が制定されると、バローロは1966年にはD.O.C.(統制原産地呼称ワイン)に、1980年には最上位のカテゴリーであるD.O.C.G.(統制保証つき原産地呼称ワイン)に認定され、イタリア最高級の座をゆるぎないものにしました。
今回出品のバローロは、イタリアワイン最高位D.O.C.G.に昇るはるか以前、D.O.C法が規定されるよりも8年も古い超貴重なバローロ。コンディションも抜群に良く、極めて希少性の高い「幻」の1本となります。
ワインのスタイルは、大樽のスロヴェニアンオーク樽による熟成や長期間のマセラシオンによる「伝統派」。タンニンが強く堅固な「長期熟成」が前提のクラシカルなバローロです。ゆっくりと時間をかけて熟成し、数十年かけて最良のポテンシャルを発揮していきます。素晴らしいコクとアルコールの凝縮感、バローロに欠くことのできないタンニンといった全ての特徴を兼ね備えています。
ヴィンテージ・チャートを探すのが困難な1955年は、1958年と並ぶピエモンテにおける50年代最高の当たり年の1つです。熟成は69年。来年には、『70歳を迎える王のワイン』です。
葉巻、なめし革、バラのかぐわしい香りを余韻に長く放ちます。またその味わいには、赤身肉やジビエ、ピエモンテ産ハードチーズ等、イタリアの山岳地帯の料理と抜群の相性を奏でます。
イタリア最北部の山岳地帯に位置するピエモンテ州。 『山の麓』を意味する同州は、北はスイスに西はフランスに国境を接して、その険しい山々の麓からワインや乳製品、ジビエそして白トリュフが採れる「食材の宝庫」。人口が少ない州にも関わらず、星付レストランが多い『美食の郷』としてもたいへん有名です。
そのピエモンテは、トスカーナ同様にイタリア高級ワインを生み出す銘醸地。バローロ以外にも、バルベラ、ドルチェット、コルテーゼ等、単一品種を使用したワインが数多く、ブルゴーニュに近いワイン文化を持ちます。
その中にあって「バローロ」は、フランスにおけるボルドー格付け第一級やブルゴーニュ・グラン・クリュ同様に、イタリア最高級赤ワインの象徴的存在。長期熟成に耐え得る重厚かつ深遠なその味わいのワインを人は、「王のワイン」「ワインの王」と称します。世界中の誰もがその偉大さを認め、また憧れる最上級イタリアワイン、それこそがバローロなのです。
使用品種は、イタリアでもっとも高貴な黒ブドウ「ネッビオーロ」。色は淡くタンニンと酸が豊かな特徴を持ちます。バローロの規定では、このネッビオーロを最低3年間(うち2年間は木樽)熟成させることが法律で定められます。こうしてネッビオーロの持つ力強さ、厳格さ、深遠さが見事に表現されたバローロが産まれるのです。
近年では、ブルゴーニュに習い単一畑のブドウのみを用い、畑ごとの個性を表現する「クリュ・バローロ」というスタイルも確立されるなど、より地理的要因に注目が集まるようになってきていますが、フランスワインが軒並み価格高騰する中でも、バローロはそのクオリティに反してまだまだ価格は安定しています。
ワインは、花束のような豊かなアロマと旨み溢れる奥ゆかしい味わい。しっかりとした酸と豊富なタンニンはブルゴーニュの偉大なグラン・クリュを連想させて、ピノノワール・ラヴァーにも楽しんで頂ける力強くも非常にエレガントなワインです。
「カンティーナ・ヴィッラドリア」は、ここ日本では大変入手困難な造り手ですが、古酒のバローロには非常に定評があります。『Vinum Vita Est (ワインそれこそが人生)』。ひたすらに真摯なワイン造りを守り続けているバローロ生産者の努力の結晶です。69年熟成の超レア古酒で、来年には70年の『古希』を迎える祝い年1955。『歴史を飲む』ということをこのワインから感じ取るでしょう。




他の出品ワイン、同日落札いただけたら同梱にて承ります。



日本ソムリエ協会認定=ソムリエです。
諸事情にて、長い間収集してきたワインを手放します。
ユーロカーヴのワインセラーで保管してます。
汚れや、キズがあるものもありますが、状態は結構よいかと思います。
但し、未開栓のため中身まで確認できないので、味わいの保証はできません。
年代物なので、澱がある物もあります。
専用箱はありません、リサイクルの段ボールで配達させて頂きます。
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