サンスイ AU-D907F EXTRA 中古品を整備したものです。

外観には年数なりのスレ・傷があります。
・ 音量ボリュームに目立つ傷があったため、表面を削って再塗装しました
・ 前面 ウッドパネル右下部に剥がれがあり、目立たないように塗装しました(写真9)
・ 電源ケーブルの一部被覆に傷(芯線には到達していません)があったため、熱収縮チューブで保護しました。(写真9)
写真で判断してください。

【入手時の状態】
・ プロテクトは解除されましたが、正常な出音はできませんでした。
⇒ リレー、スイッチなどの接触不良が原因

【整備内容】
・ すべてのボリュームをアルコール+超音波洗浄後に接点復活剤塗布、ガリなし
・ スライドSWは分解・端子磨き・接点グリースを塗布。
・ Push SWはアルコール洗浄後接点復活剤を塗布
・ スピーカ・ヘッドフォンリレー合計3個、接点磨き & 接点復活材を塗布
・ 目視ではんだ付けの怪しい部分を修復
・ ヒートパイプのシリコングリースの塗りなおし
・ 入出力端子磨き
・ 打診(基板を叩いて機能不良やノイズ発生がないことを確認)を実施


【調整】
・ イコライザーブロックのDCオフセット・サーボ調整(MC入力はトランス)
・ Power AMP部の 終段バイアス電流、出力DC Offset調整

【確認内容】
・ AUX, TUNER、Tape1,2 入力で音出し確認。
   100KHz までの周波数特性がTHRU でフラットであることを確認
・TONE Control ONで仕様通りに低音・高音が変化することを確認
・ PHONO は逆RIAAフィルターを通して周波数特性を測定
  ほぼRIAAカーブに沿っていることを確認し、MM/MCとも正常に音が出ることは確認。
・  8Ω+8Ωダミー抵抗負荷、21W+21W、スイープ信号入力で数時間エージング後、異常がないことを確認

整備後の特性は写真-10 を参照してください。
(MC入力時の100KHz近傍のレベル上昇はMCトランスによるものです。)
現在のところすべての機能は正常です。

ノークレーム、ノーリターンでお願いします。