【詳細】
初版帯付 筒井康隆 絵 手塚治虫 イリヤ・ムウロメツ 講談社刊
昭和60年12月20日初版 講談社発行
豪傑がさまよい、怪物が跳梁する広大なロシヤの大地を駆けるイリヤ。著者が四十年間温めていた、知恵と勇気の英雄抒情詩。手塚治の挿絵がはなしを盛り上げている。
筒井康隆
1934年、大阪市生れ。同志社大学卒。1960年、弟3人とSF同人誌NULLを創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が宝石に掲載される。1965年作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。
手塚治虫
1928年11月3日、大阪・豊中で生まれる。1945年、大阪大学付属医学専門部に入学1961年医学博士号取得)。1946年、『マアチャンの日記帳』(少国民新聞)で漫画家デビュー。以後、『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『火の鳥』『アドルフに告ぐ』など、幼年向きから大人向きまで、あらゆるジャンルの漫画を描き続け「漫画の神様」とも称される。生涯に描いた作品数は700以上、約15万枚と言われている。享年60
【状態】
経年劣化により若干の焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。