シリーズ全2作をカップリングしたOVA!「トワイライトQ」LD版!!

別々の製作スタッフで、個性的なオリジナルストーリーを作り上げた企画アニメ
「トワイライトQ」
このLDでは、
「時の結び目 REFLECTION」
「迷宮物件 FILE-538」
の全2作品を収録しています。

1987年(昭和62年)にバンダイエモーションから出たミステリックSF作品です。
「トワイライトQ」というアニメ企画は、
日常でありながらも、非日常を描いた不思議な世界を、各アニメ制作会社に依頼して制作してもらう。という画期的なものでした。
しかし残念ながら規格が継続せず、2作品のみで終了してしまい、ほとんど幻のアニメとなってしまいました。
原因は諸説あるようですが、主なものとされているのが宣伝の不備だったようです。
宣伝が行き届かず、知名度が異常に低いアニメになってしまい、企画が打ち切られた。というのがもっぱらの要因らしいです。

「時の結び目 REFLECTION」
魔法少女ものや学園もののアニメなんかを得意としていたスタジオ亜細亜堂が制作した作品です。
監督は、望月智充
「きまぐれオレンジロード」「魔法の天使クリィミーマミ」でお馴染みですよね。
今でも精力的にアニメ制作に参加していて、「ローゼンメイデン」「ご注文はうさぎですか」「転生したらスライムだった件」「魔法科高校の劣等生」などなど数々の作品のスタッフをしています。
キャラデザはあの高田明美
彼女の絵は今でもファンが多いですよね。
往年の80年代アニメファンにとってはもはや伝説級ですからねー。
高田明美といえば・・
「科学忍者隊ガッチャマンⅡ」をはじめ、「うる星やつら」「きまぐれオレンジロード」、「魔法の天使クリィミーマミ」「未来警察ウラシマン」「機動警察パトレイバー」などなどなど、彼女の携わった作品にハズレはありません。と言われるくらいの人です。

物語は、
とある普通の高校生の女の子が主人公。
夏休みの想い出に訪れた離島でコンパクトフィルムカメラを見つける。
随分と長い時間が経過したようなそのカメラに何が写っているのか気になった彼女はフィルムを取り出し現像してみると・・、
そこに写っていたのは男性と一緒にいる自分だった。身に覚えがない。隣の男性の事も知らない。
他人だと思うにはあまりにも自分によく似ている。
さらに気になってしまった彼女は研究員をしているという友人の兄に調査を依頼する。
その友人の兄は専門分野外だったので、直接メーカーに出向いて問い合わせてくれた。
程なくして結果が出たのだが、なんとそのくたびれたカメラは、最近になって企画が通ったばかりでまだ製造すらされていないカメラだと分かり、メーカーも困惑していた。
企業スパイによる盗作の可能性もあったが、カメラの製造番号を見てさらに驚く事に。
その製造番号は確かにこのメーカーのもので、しかも、まだ使用されていない未来の番号である事が分かったのだ。
動揺を隠せないメーカーだったが、持ち込んだ側もそれは同じだった。
時空を超えたミステリアスなストーリーが始まる。
って感じで進行します。

設定が、どこにでもいる普通の高校生。という感じなのですが、
何処にでもいる普通の学生は離島にバカンスには行きませんよねー。
これだから1980年代のバブル期はスゴかったっていう勘違いをされるんですねー。
そんな良い時代なら、ここまで歪んだ世の中も作りませんし、性格の悪い人なんてできませんよね。困ったものです・・。
それと、
この当時はフィルムカメラですので時代を感じますよねー。
今では当たり前のようになりましたが、ピッカリコニカに代表されるストロボフラッシュ付きのコンパクトカメラ(俗に言うバカチョンカメラ)が、この時代に初めて登場したんですよね。
中には一眼レフよりも高価なものもあったりしてスゴく流行りました。
映した風景をすぐに確認できるデジカメやスマホしか知らない世代の方々には、この時代の写真は大変かもしれませんね。(笑)

「迷宮物件 FILE-538」
「うる星やつら」「らんま1/2」「逮捕しちゃうぞ」などのぴえろ作品を手掛けた事でもお馴染みのスタジオディーンが制作したカルトF作品です。
あの押井守が監督、脚本、絵コンテなどを一手に引き受けている意欲作ですね。
キャラデザはジブリ作品でもお馴染みの近藤勝也と、これまた豪華なスタッフ陣です。

物語は、
とあるボロアパートに住む不思議な親子。
彼らは何をするでもなく夏の暑い中、開けっ放しの窓と扇風機だけの狭い部屋で過ごしている。
一見、自堕落な生活に見える父親。まだ幼く言葉もうまく話せない感じの子供。
今日もまた同じ生活の繰り返し・・。
さらにミステリアスな事に、隣の部屋から彼らを監視している男がいる。
彼らの何もない生活をただ監視して動向を見ているだけの毎日。
ただ、この日だけは違った。
いつものように夏の暑い日差しの中、開けっ放しの窓から空を見ている子供。
いつもの見飽きた風景だった。
上空を旅客機が飛んでいく。
"おさかな、おさかな"とはしゃぐ子供。
ちょうど旅客機がアパートの上空辺りを通過した時だろうか、突然旅客機がニシキ鯉に・・。
って感じでノスタルジックに進行していきます。

スタジオディーンといえば、現在も活動しているグループですよね。
「るろうに剣心」「地獄少女」「ローゼンメイデン」「七つの大罪」などなど、数々のヒット作品がありますね。

初回特典のジャケットサイズピンナップ付きです。

以上、興味深い2作品がカップリングされたお得なLDです。
ぜひ一度楽しんでみてくださいね。

おもちゃ会社であるバンダイが、ビデオ事業に乗り出して編成されたのがこのバンダイエモーションです。
映像の老舗であり大手である東映のサブカルチャー的な立ち位置だったはずなのですが、
今ではナムコとの合併とLantis(ランティス)の吸収など、少々幅広くやり過ぎた感があってか、アンチ意見も多くなっちゃいましたよねー。
"オモチャやプラモを頑張っていればいいのに"とか"いろんな分野にしゃしゃり出てきて・・"とかって感じの意見が主ですかね?

実はこういったアンチ意見はバンダイには昔からあって、
当時からおもちゃメーカーは、アニメや特撮番組のスポンサーになる事がどうしても多くあったのですが、番組の制作や企画にもいろいろと注文や提案をしてくる事が多く、かなりの作品にデザイン変更や企画変更などがあったそうです。
制作側としてはスポンサーとして製作費を出してくれなくなってしまうリスクは避けたいので、どうしようもないんですよねー。
たとえば「宇宙戦艦ヤマト」
"主人公の機体が地味すぎる。合体も変形もロボットも出て来ないのでは、おもちゃも売れないだろう。話にならない"と、何度も打ち切りの危機があったそうです。
その度にスタッフが何とか頑張ってあの大作が生まれました。
後にバンダイの中でも革命が起きて、リアルではあるけどミサイルも飛ばなければ電池やゼンマイで走り出す事もない、ただ組み立てて飾るだけのプラモデルが上層部の意見を突っぱねて発売され、ガンプラブームが到来した頃から少しずつ良い方向に変化していったのですが、
"民間に夢を"というキレイ事の声は小さく、商業主義の嫌な大人の風土は抜けきらず、M&Aによるマーケット市場経済も後押しして現在に至るって感じですよね。

アニメや特撮は言うまでもなく、音楽や映画、漫画や小説などは芸術作品の部類だと思います。
あまりビジネスライクした商業的なものを入り込ませず制作できる環境があるとイイですよね。

それにしても、
この時代のアニメはイイですよねー。
現代のデジタルアニメはPCを使って製作していますので、クオリティこそ良いのかもしれませんが、制作方法が根本的に違いますよね。
以前は、アニメといえばセル画でした。
往年のアニメファンからすれば、画面が16:9のアニメは、ほとんどがPCで制作した"デジタルアニメ"であって、我々の知る"アニメ"ではありません。と力強く答えられそうですよねー(笑)
鉛筆で下書きをしてセルロイドに正書したものに1枚1枚絵の具で色を塗って、フィルムで1コマ1コマ地道に撮影したものこそが"アニメだっ"って感じです。
しかもこれだけの努力をしたのにスタッフも声優さんもギャラは帰りの通勤電車賃程度。
まともな生活もできず、それでもほとんど情熱だけで制作していた4:3のアニメこそが昭和ののアニメなんですよね。(笑)

さらに余談ですが、
最近は、BDとかHD画質とかいう感じで、やたらと画面がクッキリ、ハッキリ、シャープになっていたりして、なんだかいろいろ画像編集したのが多く出ているような気がするのですが、
当時の作品のほとんどがフィルムで撮影されています。当時の撮影機材とフィルムで、そんなに高精細な画面が記録できるはずがありませんよね。
しかも、中には昔のフル画面(4:3画面)の画郭の上下をトリミングして、現代のワイド画面に合わせた画面にして出ている作品もあるようです。
生フィルムを見た人がいたら分かると思いますが、フィルムの画郭が4:3なのですから、劇場版のようにスクイーズで横幅を縮めた縦長画面で撮影していない限り、4:3がフル画面なんです。
せっかく入手するなら、ノートリミングで全て見たいものですよねー。
それに、できれば余計な事をせず記録されたままをビデオディスク化してほしい。というのがコレクターはもちろん、当時の作品の映画やアニメ、特撮、ドラマなどを楽しみたい人たちの共通の気持ちではないでしょうか?

その点、LDならほとんどが当時のままを記録しています。当時はコンピューターを使って映像加工する技術なんてありませんから、余計な編集や加工もほとんどされていませんので安心して見れますよね。

それにしても、あのままLDが進化していたら・・、現代ではもっとスゴイ事になっていたかもしれませんね。
12㎝のブルーレイの容量を30㎝のLDサイズに入れて表と裏の両面に2層書き込みしたとしたら・・、とんでもない容量になっていましたからね。(笑)

さてさて、余談はここまでにしまして、
商品内容は、ジャケット、ピンナップ、背帯、ディスクの4点です。(購入時からこの内容でした)
ジャケットの状態は、まあまあキレイな感じだと思います。
ディスクの状態は、目立った使用感もあまり気にならず良い程度だと思います。

※なお、この商品はソフトウェアですので、その性質上、返品、返金、交換などはできませんのでご了承ください。

※注意1 こちらは週に1~2度程度しかチェックできない環境です。そのため商品の発送には1週間~10日ほどかかるかもしれません。あらかじめご了承の上、取引きください。
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 商品の状態を詳しく気になってしまう方、梱包状態などに神経質な方などの取引きも、ご要望には添えそうにありませんので、ご遠慮ください。