自宅保管の品です。大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年劣化はございます。ご理解頂ける方にご入札をお願い申し上げます。

私生活、文壇、編集者、作家、書物など、実名で一刀両断した、文学部唯野教授も思わず仰天する恐怖の日記を敢えて公開。古今東西、実名で登場した関係者をこれほど震えあがらせた恐るべき禁断の書は存在しない。

目次
サラリーマン時代
SF幼年期の中ごろ
あらえっさっさの時代
ウサギと銀座とイヌ
腹立半分日記


レビューより
筒井康隆の初めての公開日記。サラリーマン時代(59年頃)から40代(77〜78年)における日記が断片的に収録されている。公開という性質から、生活の些末な部分や露骨な悪口は削除したらしい。それらが日の目を見るのは、死後の完全版発行まで待てとのこと。個人情報保護大合唱の時代に、はたしてそれは可能なのかどうか。ぜひ読みたいけれど。
SF勃興期の大阪〜東京の往復生活で、上京するかどうかに揺れる若き筒井の姿が鮮やかに、ブラックユーモアの大家としての地位を確立し、神戸市垂水での豪奢な生活が露悪的に描かれ、ファンならずとも文壇生活が垣間見れておもしろい。遅筆な作家であることも初めて知った。