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◇商品詳細
「おはようございます、和久津さま。キスしてよろしいですか?」
「だめ」
これが三日前。
平穏無事な朝、同級生とのたわいもない日常。
「いくわよ、いいわね、気合いを入れて!」
「物事は精神論より現実主義で!」
その三日後。
燃えるビルの屋上からダイブして、都市伝説の黒いライダーに追いかけられた。
運命はいつだって問答無用にやってくる。自分たちをお構いなしに自分勝手に巡っていく。
皆元るいは、家なし子だった。
花城花鶏は、奪われたものを取り返すためにやってきた。
鳴滝こよりは、消えた婚約者を探していた。
茅場茜子は、父の不始末のとばっちりを受けていた。
白鞘伊代は、ひとりぼっちだった。
そして。
猫かぶりの優等生、和久津智は断末魔だった。
智には痣がある。
宿命のような運命のような、烙印めいた小さな痣だ。
その痣は、きっと昔から、ろくでもない先行きを予告していたのだろう。
死んだ母から手紙が届いて以来、地雷原に迷い込んだように引きも切らずトラブルが押しかける。
宿命のように運命のように、涙目の智が出会った少女たちの身体には、智と同じ形の痣があった。
言語道断な呪われた青春と対峙するために、一心でもなく同体でもない、六人の少女が同盟を結ぶ。
「つまり、これは同盟だ。破られない契約、裏切られない誓約、あるいは互いを縛る制約でもある。
利害の一致だ。利用の関係だ。気に入らないところに目をつぶり、相手の秀でている部分の力を借りる。
誰かの失敗をフォローして、自分の勝ち得たものを分け与える」
「誰かのためじゃなく自分のために、自身のために」
「僕たちはひとつの‘群れ’になる。群れはお互いを守るためのものなんだ」
いつか来る平穏無事な日々を夢見て、全身全霊で疾走するでこぼこだらけの少女たちは、いつしか固い絆で結ばれていく。
けれど。
和久津智は仲間にもいえない秘密を隠し持っていた。
彼女は「男の子」だったのだ――。
◇商品状態
・中古品となります。
商品画像にてご確認をお願い致します。
欠品、欠損に関しての対応はできませんので予めご了承ください。
◇注意事項
※落札から72時間以内に入金もしくは連絡をお願い致します。
入金・連絡がない場合、『落札者様都合によるキャンセル』
とさせていただきます。
※ノークレーム、ノーリターンでお願い致します。
※初期傷、些細な傷、擦れなどを気にされる方は入札をご遠慮下さい。
※トラブルの原因になりますので、少しでも不安がある方は
ご入札をお控え下さい。
※ご入札されてからの入札取消はどのような理由であろうと、
ご対応しかねますのでご了承下さい。
◇コメント
□掲載を致しました画像は、実際の出品物を撮影したものですが
(一部を除く)、撮影状態などにより実物の色調との相違がある
場合がございます。
■ご質問やご要望がございましたら、お気軽にご連絡ください。
※オークション終了近くに質問されますと、
ご返答できませんので余裕をもってご質問ください。
□当方では『取引ナビ』での連絡となります。
またこちらからご連絡は致しませんので、
発送時の要望や、ご不明な点等含め落札者様からご連絡下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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