BLACK SHEEP(ブラックシープ) ブラックシープの歴史は1966年、クレア・ホーア女史が「ブラック・ウェルシュ・マウンテン・シープ」という羊の中では最高峰とも言われているイギリス産唯一の黒い毛の品種の羊を6頭飼うことから始まった。 この小柄な黒い羊の毛は、手触りが柔らかく、素朴な色合いと優れた保湿性で評判が高かった。この品種は絶滅寸前の危機にあったが、ブラックシープの創始者であるホーア女史は保護育成に乗り出し、繁殖に成功し、以後、黒羊から刈り取ったピュア・ナチュラル・オイルド・ウールとして珍重されるようになった。 ブラックシープはもともとウェールズ山地に生息していたため、毛に含まれる脂肪分が非常に多く、触るとべったりと脂が手にくっつくほどで、羊毛として使用するには、脱脂、脱色・染色に手間がかかるため見捨てられていた。 しかし、この羊毛をあまり脱脂せず、染色もしないことにより、ブラックシープの原毛を紡いで編み上げたセーターは抜群の保湿性と防水性を実現した。 さらに、未脱脂の独特の臭みも無く、べた付く事も無くなった。こうして作られたブラックシープのセーターは丈夫で、アウトドアウェアとしてだけでなくそのトラッドなデザインはタウンウェアとしても多くの支持を得ている。
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